茶金

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茶金

 国内には1958年頃、青文魚と同時期に中国から輸入されてきました。比較的入手しやすく、カラーバリエーションの一つとしてオランダや東錦と一緒に飼育する人が多い。英名が知られてない金魚が多い中、この品種がチョコレートオランダと言われているのは結構有名。

 養魚講座「金魚」には紫魚(茶金)なんて書いてありました。復刻版で初版は1973年ですから、紫魚と呼ばれてた時期もそんなに大昔ではないんですね。もちろん、中国金魚の本だと「紫」という表現はされてます。「紫」ってのに違和感を感じるけど、「紫=パープル」と言うのは日本人的発想なのか?また、琉金とオランダシシガシラとの中間の体形と記述されてるけど、そんな認識がないのは僕だけじゃないと思う。オランダ自体がいろんな体形があるから意識して茶金の体系の違いを見てなかったのかも。また、意外?と言うか不思議なのが中国金魚大鑑に「卵」や「稚魚」についてはこう記されている。「ごく薄い黄色で、他品種の卵より見えにくい」、稚魚に関しては、「孵化直後の稚魚は薄灰色で、他の品種とはかなり違った印象を受ける」とも。メラニンの量が少ないのが原因らしいんだけど、一般的な品種で特にメラニンが少ない印象がないから意外な感じ。考えたらこれだで多く流通している金魚の割には稚魚を目にしたことがない。二枚目の画像の個体は第18回金魚日本一大会でなすかさんが当才で出品されて優勝した個体。

□ 金魚サーチ