大阪らんちゅう

オオサカランチュウ
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大阪らんちゅう、オオサカランチュウ

 平付けの三尾とハナフサが特徴のランチュウ型の金魚である。現在の大阪らんちゅうは復元された品種であるが、絶滅する前は関西地方で愛玩され、体の模様ごとに名前を付けて楽しんでいたようである。金魚全般で使われる模様の呼び名の起源は大阪らんちゅうにあるとされています。1862年に開催された品評会の番付が残っており、古くから親しまれてきた品種ですが昭和になり戦争の混乱と東京からのランチュウの流行により絶滅してしまいました。西川氏と池山氏により復元された大阪ランチュウは2006年に愛好会が結成され受け継がれております。

 2000年頃までは大阪らんちゅうは大変高価で当才でも一匹10万円とか普通でした。それどころか、市場に出回ることがまずなかった品種です。現在では「大阪らんちゅう愛好会」の会員さん達のおかげでリーズナブルな価格で入手できるようになりましたが、それでも、一般の金魚屋さんで見る機会は殆んどありません。愛知県豊川市の向坂養魚場さんが大阪らんちゅう愛好会の品評会会場なのでまた今度行ってみたいです。(ここ数年行ってない)向坂養魚場さんでもリーズナブルな価格で大阪らんちゅうが入手できるようです。もう少し流通すれば人気も飛躍する予感。一番下の画像は向坂養魚場さんでの品評会で金魚友達のもんどさんが撮って送ってくれた画像です。そうです、大阪らんちゅうの新しい展開と言って良いと思います。しかし、これかなり難しい取り組みですよね。「江戸錦じゃない!大阪錦だ!」って初めて見る人が品種名の表記なしで気付くレベルまでもっていくことが至難の業だと思います。でも、桜ナンキンでも一目で分かるようになってきましたから期待しちゃいましょう。実物早くみたいです。

□ 金魚サーチ